Skip to main content

Lady Wynwood #7 early release Kickstarter

I worked on my first Kickstarter and it got approved! It’s for the Special Edition Hardcover of Lady Wynwood’s Spies, volume 1: Archer and the release of Lady Wynwood’s Spies, volume 7: Spinster. I contacted my graphic designer about the Special Edition Hardcover of vol. 1: Archer—it’s going to be SO beautiful! The Kickstarter focuses on the Special Edition Hardcover, but it’ll also include vol. 7: Spinster so that it’ll sort of be like a launch day for vol. 7, too. A third special thing that’ll be in the Kickstarter is Special Edition Paperbacks of all the books in the series. They won’t be available in stores, just in the Kickstarter (and later, from my website, and also in my Patreon book box tiers if I decide to do them). The Kickstarter is not live yet, but you can follow it to be alerted when it has launched. (You may need to create a free Kickstarter account.) Follow Camy’s Kickstarter

ひとり寿司第37章

「ひとり寿司」をブログに連載します!

ひとり寿司

寿司シリーズの第一作

キャミー・タング

西島美幸 訳

スポーツ狂のレックス・坂井 —— いとこのマリコが数ヶ月後に結婚することにより、「いとこの中で一番年上の独身女性」という内輪の肩書を「勝ち取る」ことについては、あまり気にしていない。コントロールフリークの祖母を無視するのは容易だ —— しかし、祖母は最終通告を出した —— マリコの結婚式までにデート相手を見つけなければ、無慈悲な祖母は、レックスがコーチをしている女子バレーボールチームへの資金供給を切ると言う。

ダグアウトにいる選手全員とデートに出かけるほど絶望的なわけではない。レックスは、バイブルスタディで読んだ「エペソの手紙」をもとに「最高の男性」の条件の厳しいリストを作った。バレーボールではいつも勝つ —— ゲームを有利に進めれば、必ず成功するはずだ。

そのとき兄は、クリスチャンではなく、アスリートでもなく、一見何の魅力もないエイデンを彼女に引き合わせる。

エイデンは、クリスチャンではないという理由で離れていったトリッシュという女の子から受けた痛手から立ち直ろうとしている。そして、レックスが(1)彼に全く興味がないこと、(2)クリスチャンであること、(3)トリッシュのいとこであることを知る。あの狂った家族とまた付き合うのはごめんだ。まして、偽善的なクリスチャンの女の子など、お断り。彼はマゾヒストじゃない。

レックスは時間がなくなってきた。いくら頑張っても、いい人は現れない。それに、どこへ行ってもエイデンに遭遇する。あのリストはどんどん長くなっていくばかり ——

過去に掲載済みのストーリーのリンクはこちらです。

***

37

レックスの足は段ボール箱の端に引っかかり、膝がズキズキした。痛みが消えるまで、うめきながら我慢した。

荷物を詰める前に、住む場所を探すべきだ。だけど、動いて何かしてないと、ダメだ。何が起こったのかを考え始める前に。

ドアベルが鳴った。段ボール箱の間を通って、小股で足を滑らせた。

トリッシュだった。

「入っていい?」

レックスは横にずれた。「あんまり場所はないけどね」

トリッシュは、ベッドまで通り抜けて座った。レックスは少しの間、ドアのそばに立っていたが、彼女についてベッドの方に戻った。

トリッシュは、ほっぺたの内側を噛んで、頭を落としていた。「ごめんね、レックス」

昨日の夜、強情で愚かな自分を思い、イエス様の赦しの中で静まっていた時、トリッシュに腹を立てるのは、単純にバカげた理由のためだと思えてきた。「いいのよ」

「よくない、和夫のことは、あなたが正しかったわ。彼に好きなようにさせてたのは、私だった」

「別れたんでしょ、いいじゃない。白紙に戻ったのよ」

しかし、トリッシュは泣き始めた。「終わってない。あいつに処女をささげちゃった」

驚いた。しかし実際には、驚くべきことではなかった。現実から目をそらしていたとは言え、そうではないかと疑っていたはずだ。

「ある晩、酔っ払っちゃって、そうなったの」涙がトリッシュの鼻を伝い、シーツに落ちた。

レックスは、静けさの中で自分の呼吸が聞こえ、トリッシュの小さい泣き声が聞こえた。何と言えばいいのだろう? 何を考えれば?

「感覚が麻痺しちゃったみたい」トリッシュは鼻をすすった。「これ以上、何か感じないといけないの?」

感覚がない、という気持ちをレックスは理解した。「分からないわ」手を見つめた。

しばらく経って、トリッシュは立ち上がった。「行くわ」

「待って、行かないで」レックスは彼女に手を伸ばした。

「他にいてもらいたい人がいるでしょ」

「あなたにいて欲しいの」

「私に何ができるって言うの?」突然、トリッシュの声の調子が変わった。

「好きよ、トリッシュ」

トリッシュの顔はクシャクシャになった。ベッドにまた座り込み、掛け布団の下に頭を詰め込んだ。泣きじゃくっている。レックスは彼女の頭、肩をさわった。

落ち着くまでに、どれほど時間がかかっただろう。トリッシュは横になりながら壁を見つめていた。

「和夫のことで、神様に祈ってみようと思ったことがなかったの」

「私だって、オリバーのことで祈ろうとは思わなかった。神様に聞いてみようと思ったことが、一度もなかったわ。聞かないで、何でもやった。そしたら、どんどん悪い状況になっていったの」

ドアベルが鳴った。トリッシュは急に立ち上がり、トイレの方を見た。

レックスは立ち上がった。「行って。私が出るから」

ドアを開けると、女性の頭のてっぺんと、男性の胸の辺りが見えた。見下ろした。ああ、ミミか。目を上げた。誰だろう?

ミミが入ってきた。「レックス、マジでもっと大きい場所が必要ね」

「パブリッシャー・クリアリングハウスで当たったら考えるわ」

∗ヴァンナがするように、同伴者に手を振った。「ジャ、ジャーン!」

レックスは見た。トリッシュもトイレから出てきて、見た。

「それで?」

ミミは不機嫌になった。「この人、オリバーに似てない?」

レックスはその名前を聞いただけで、萎縮した。トリッシュはミミの方へ一歩踏み出した。

「あんた、頭おかしいんじゃない? 何やってんのよ」

「昨日の夜、おばあちゃんはレックスとオリバーが一緒にいるのを見たでしょ。それでこれは、彼にそっくりなトレイ」

トレイはレックスに微笑んだ。

「来週のウェディングにトレイを連れて行け、ってことね」

「大当たり!」ミミは顔を輝かせた。

「ちょっとだけトレイと仲良くしたら、おばあちゃんは資金を切らないわ。だって、そもそもゲス野郎を追っかけてる理由はそれでしょ?」

確かにそうだ。恐れを克服したかった。そして、オリバーは彼女のリストにぴったり当てはまっていた。しかし今は、バレーボールの女の子達がそんなに大事なのだろうか?

レックスがトレイをじっと見ると、カテゴリー四のハリケーンのようなパニックが、お腹の中でグルグル回り始め、喉を這い上がってきて、強く締めつけた。

そのしぐさを見たミミの笑顔が消えた。

レックスは、バレーボールの女子達を失望させることができない。どうしても。トレイが一緒にウェディングに行ってくれれば、これほどたやすいことはない。できるはずだ。彼の手を握ることができるはず——

唇を噛むと、血の味がした。目をかたく閉じた。鼻から息を吸った。吐いた。

「レックス」

目を開けて、トリッシュを見た。

「しなくてもいいのよ」ミミは頭を振った。

「できないわ。ごめんね、ミミ。せっかく来てくれたのに——」

「いいのよ。トリッシュに聞いたわ。無理しないで。大丈夫だから」ミミはうなずいて、トレイをアパートから追い出した。「本当に、大丈夫」二人は出ていった。

さて、レックスは中学生の女子らに話をしなくてはならない。

**********

できない。あんなに練習したのに、無理だ。

レックスはジムの外の駐車場で、車の中に座っていた——次の週から職場に復帰するために、ビーナスが手配してくれたレンタカーだ。閉まったジムのドアを見つめた。

あの子達をガッカリさせてしまう。完全に。

祈れなかった。祈らないといけないのに。(神様、お願いです。何とかしてもらえませんか?)

沈黙。しかし、数ヶ月前よりも、親しみ深い静けさであるような気がした。

(お願いです、何とかしてください)神様が何とかしてくれるのを待った。何もしてくれなくても、待った。

電話が鳴った。「ハロー?」

「ミミよ」

「どうしたの?」レックスは車を発進させた。

「住むところ、探してあげたわよ」

レックスは急ブレーキを踏んだ。「本当に?」

「そうよ……私のところ」

ミミの顔が見てみたかった。だって、声がいつもと違う。「あなたのアパートなの?」

「数ヶ月前にね、親がコンドミニアムを買ってくれたの。ルームメートが出てったばかりでさ……だから、越してくる?」

「どこに住んでるの?」

「南サンノゼ」

通勤が大変だ。だけど……「いくら?」

「タダよ」

「タダ?」

「ちょっと……オンボロだから。あなたさえよければね」

「屋根があって、ネズミが出なければ大丈夫」

「ああ、それだったら大丈夫。修理上手な男をルームメートにしようとも思ったんだけど、あなた行くとこないし、それに、もうすぐまた手術でしょ」

「うん」またビーナスに助けを頼んで、仕事の時間を犠牲にさせるのはどうかと、躊躇していたところだった。

「あなたのお世話もできるわよ。それに、元気になったらリフォーム手伝ってくれるでしょ」

この会話そのものがちょっと変な気がしたのだが、レックスは、さっき祈っていたのではなかったか?

「どうしてこんなこと、してくれる気になったの?」

ミミは咳払いをし、少し口ごもった。「だって、あなたは助けが必要で、私はルームメートが必要。あなた、力持ちでしょ。それに『信頼できる』いとこだから、知らない男と一緒に生活するより、あなただったら親が安心する。それに、私のボーイフレンドも盗まない。分からないわ、他にどんな理由を言えばいい?」

「なるほど」

「じゃあ、スポーツ観戦のチケットをくれる、っていうのはどう?」

「それだったら、できると思うわ」スカウトや同窓会の代表に頼めばなんとかなるだろう。

「じゃあ、契約成立?」

「いつ引っ越せる?」

***

電子書籍
アメリカKindle
日本Kindle
Apple Books
Kobo/Rakuten
Google Play
印刷本
アメリカAmazon
日本Amazon

Comments

Popular Posts

No Cold Bums toilet seat cover

Captain's Log, Stardate 08.22.2008 I actually wrote out my pattern! I was getting a lot of hits on my infamous toilet seat cover , and I wanted to make a new one with “improvements,” so I paid attention and wrote things down as I made the new one. This was originally based off the Potty Mouth toilet cover , but I altered it to fit over the seat instead of the lid. Yarn: any worsted weight yarn, about 120 yards (this is a really tight number, I used exactly 118 yards. My suggestion is to make sure you have about 130 yards.) I suggest using acrylic yarn because you’re going to be washing this often. Needle: I used US 8, but you can use whatever needle size is recommended by the yarn you’re using. Gauge: Not that important. Mine was 4 sts/1 inch in garter stitch. 6 buttons (I used some leftover shell buttons I had in my stash) tapestry needle Crochet hook (optional) Cover: Using a provisional cast on, cast on 12 stitches. Work in garter st until liner measures...

Grace Livingston Hill romances free to read online

I wanted to update my old post on Grace Livingston Hill romances because now there are tons more options for you to be able to read her books for free online! I’m a huge Grace Livingston Hill fan. Granted, not all her books resonate with me, but there are a few that I absolutely love, like The Enchanted Barn and Crimson Roses . And the best part is that she wrote over 100 books and I haven’t yet read them all! When I have time, I like to dive into a new GLH novel. I like the fact that most of them are romances, and I especially appreciate that they all have strong Christian themes. Occasionally the Christian content is a little heavy-handed for my taste, but it’s so interesting to see what the Christian faith was like in the early part of the 20th century. These books are often Cinderella-type stories or A Little Princess (Frances Hodgson Burnett) type stories, which I love. And the best part is that they’re all set in the early 1900s, so the time period is absolutely fasci...

Toilet seat cover

Captain’s Log, Supplemental Update August 2008: I wrote up the pattern for this with "improvements"! Here's the link to my No Cold Bums toilet seat cover ! Okay, remember a few days ago I was complaining about the cold toilet seat in my bathroom? Well, I decided to knit a seat cover. Not a lid cover, but a seat cover. I went online and couldn’t find anything for the seat, just one pattern for the lid by Feminitz.com . However, I took her pattern for the inside edge of the lid cover and modified it to make a seat cover. Here it is! It’s really ugly stitch-wise because originally I made it too small and had to extend it a couple inches on each side. I figured I’d be the one staring at it, so who cared if the extension wasn’t perfectly invisible? I used acrylic yarn since, well, that’s what I had, and also because it’s easy to wash. I’ll probably have to wash this cover every week or so, but it’s easy to take off—I made ties which you can see near the back of the seat. And...

Writing Progress on Camille's Next Book

Join my Patreon or my email newsletter to get regular updates in your inbox!

Lady Wynwood and the Senhora’s Bargain excerpt

  Here’s a snippet of the Lady Wynwood novella I’m posting on Patreon at the moment: “If you will follow me?” the butler said and led the way up the staircase. ​ The first floor hallway was long and sumptuous, with paintings on the wall and small statues on spindly tables next to elegant Chinese faces. The sound of music was slightly louder, but still muffled, and Laura could hear no voices at all. ​ On the second floor, after traversing a narrower hallway with closed doors on either side, the butler knocked at a door at the end. A deep, smoky voice bade them enter. ​ The room was dim but for the roaring fireplace and a few well-placed but low-burning lamps. The furniture looked comfortable and was upholstered in shades of burgundy and hunter green, and although the light did not reach the heavy curtains, she assumed they were the same colors. ​ From the far corner approached a woman who had been standing behind the heavy wooden desk situated there. She was dressed in a dark burgu...

Free short story: How Laura Met Aya

One of the perks of Tier 2 and higher in my Patreon is that they get a bonus short story twice a year. They voted to read about how Laura met the Senhora and so I worked on “Lady Wynwood and the Senhora’s Bargain” at the end of November and I’m just about finishing it up right now. When outlining this story, because it was so intertwined with how Laura meets Aya, I ended up writing a short story about how they met, which became the prologue. (And then the story of how Laura meets the Senhora exploded into a novella instead. I’m not sure exactly how. I just kept writing and writing and writing …) Anyway, as a Christmas gift, I decided to give my patrons the prologue of “Lady Wynwood and the Senhora’s Bargain” because it’s a complete short story about how she met Aya, which I think some of you might like to read. (In order to see the post, you may need to register for a free Patreon account and then Follow my page for free). Enjoy! “Lady Wynwood’s Encounter” (how Laura met Aya)

January 11, 2025 Weekly Roundup

KICKSTARTER: My Kickstarter is starting next week! Look for a post here on Patreon and an email newsletter. THIS MONTH ONLY: Subscribe to Tier 3 to get a book box in May https://www.patreon.com/posts/119485728/ BONUS: Protection for Hire Behind-the-Scenes: Wings Domestic Abuse Shelter https://www.patreon.com/posts/119266114/ BONUS: Sneek peek video of the Special Edition hardcover of Lady Wynwood’s Spies Volume 1 https://www.patreon.com/posts/119321861/ REMINDER: I posted my book release/posting schedule in my New Year’s post https://www.patreon.com/posts/119127050/ REMINDER: “Bidding on Treason” novelette available for all paid subscribers for this month only! https://www.patreon.com/posts/119191277/ Free books: Sherri Wilson Johnson, Christian Romantic Suspense https://sherriwilsonjohnson.com/bayside-betrayal-rr2025/ In October, my novella Bento and Betrayal  releases in the multi-author Christian Suspense anthology, Don’t Blink.  C.D. Gill, who writes Clean R...

Lady Wynwood #7 early release Kickstarter

I worked on my first Kickstarter and it got approved! It’s for the Special Edition Hardcover of Lady Wynwood’s Spies, volume 1: Archer and the release of Lady Wynwood’s Spies, volume 7: Spinster. I contacted my graphic designer about the Special Edition Hardcover of vol. 1: Archer—it’s going to be SO beautiful! The Kickstarter focuses on the Special Edition Hardcover, but it’ll also include vol. 7: Spinster so that it’ll sort of be like a launch day for vol. 7, too. A third special thing that’ll be in the Kickstarter is Special Edition Paperbacks of all the books in the series. They won’t be available in stores, just in the Kickstarter (and later, from my website, and also in my Patreon book box tiers if I decide to do them). The Kickstarter is not live yet, but you can follow it to be alerted when it has launched. (You may need to create a free Kickstarter account.) Follow Camy’s Kickstarter

Camy’s upcoming publishing schedule

After the craziness of the Kickstarter, I hope to put Lady Wynwood’s Spies, Volume 7: Spinster  up on Amazon probably in the first week of March. I am currently working on a Christian contemporary romantic suspense, Year of the Dog , because it’s due for the multi-author anthology I’m in that releases in May, Danger in the Shadows.  I’ll probably post the chapters (including the annotated chapters) on my Patreon, but I won’t be able to give a free .epub copy to my paid subscribers since it’ll release in the anthology in May 2025. The chapters will be taken down in May, so be sure to read it while it’s still up on my Patreon. I’ve been posting my Christian contemporary romantic suspense, Protection for Hire , but there’s a chance I might pause it in order to post Year of the Dog , because I am realizing I’m not very good at juggling two contemporary projects at the same time. If I do pause it, I’ll start up again after Bento and Betrayal  is done, probably sometime in the...

Tabi socks, part deux

Captain's Log, Stardate 07.25.2008 (If you're on Ravelry, friend me! I'm camytang.) I made tabi socks again! (At the bottom of the pattern is the calculation for the toe split if you're not using the same weight yarn that I did for this pattern (fingering). I also give an example from when I used worsted weight yarn with this pattern.) I used Opal yarn, Petticoat colorway. It’s a finer yarn than my last pair of tabi socks, so I altered the pattern a bit. Okay, so here’s my first foray into giving a knitting pattern. Camy’s top-down Tabi Socks I’m assuming you already know the basics of knitting socks. If you’re a beginner, here are some great tutorials: Socks 101 How to Knit Socks The Sock Knitter’s Companion A video of turning the heel Sock Knitting Tips Yarn: I have used both fingering weight and worsted weight yarn with this pattern. You just change the number of cast on stitches according to your gauge and the circumference of your ankle. Th...