Skip to main content

Lady Wynwood #7 early release Kickstarter

I worked on my first Kickstarter and it got approved! It’s for the Special Edition Hardcover of Lady Wynwood’s Spies, volume 1: Archer and the release of Lady Wynwood’s Spies, volume 7: Spinster. I contacted my graphic designer about the Special Edition Hardcover of vol. 1: Archer—it’s going to be SO beautiful! The Kickstarter focuses on the Special Edition Hardcover, but it’ll also include vol. 7: Spinster so that it’ll sort of be like a launch day for vol. 7, too. A third special thing that’ll be in the Kickstarter is Special Edition Paperbacks of all the books in the series. They won’t be available in stores, just in the Kickstarter (and later, from my website, and also in my Patreon book box tiers if I decide to do them). The Kickstarter is not live yet, but you can follow it to be alerted when it has launched. (You may need to create a free Kickstarter account.) Follow Camy’s Kickstarter

ひとり寿司第10章パート2




「ひとり寿司」をブログに連載します!


ひとり寿司



寿司シリーズの第一作

キャミー・タング

西島美幸 訳

スポーツ狂のレックス・坂井 —— いとこのマリコが数ヶ月後に結婚することにより、「いとこの中で一番年上の独身女性」という内輪の肩書を「勝ち取る」ことについては、あまり気にしていない。コントロールフリークの祖母を無視するのは容易だ —— しかし、祖母は最終通告を出した —— マリコの結婚式までにデート相手を見つけなければ、無慈悲な祖母は、レックスがコーチをしている女子バレーボールチームへの資金供給を切ると言う。

ダグアウトにいる選手全員とデートに出かけるほど絶望的なわけではない。レックスは、バイブルスタディで読んだ「エペソの手紙」をもとに「最高の男性」の条件の厳しいリストを作った。バレーボールではいつも勝つ —— ゲームを有利に進めれば、必ず成功するはずだ。

そのとき兄は、クリスチャンではなく、アスリートでもなく、一見何の魅力もないエイデンを彼女に引き合わせる。

エイデンは、クリスチャンではないという理由で離れていったトリッシュという女の子から受けた痛手から立ち直ろうとしている。そして、レックスが(1)彼に全く興味がないこと、(2)クリスチャンであること、(3)トリッシュのいとこであることを知る。あの狂った家族とまた付き合うのはごめんだ。まして、偽善的なクリスチャンの女の子など、お断り。彼はマゾヒストじゃない。

レックスは時間がなくなってきた。いくら頑張っても、いい人は現れない。それに、どこへ行ってもエイデンに遭遇する。あのリストはどんどん長くなっていくばかり ——

過去に掲載済みのストーリーのリンクはこちらです。

***


**********


何で~! 遅刻だ!

レックスは自分のオンボロ車に飛び乗り、ドライブウェイから車を急発進させた。プロレーサーのように勢いよく車線を変えながら、ハイウェイ85号をサニーベール方向へと走った。

デアンザ通りでハイウェイを降りた。SPZの巨大な四角いビルが目の前に立っている。右側のレーンに飛び移った——

(キキキキーッ! ガツッ!)

右前方の衝撃のために車が横に滑り出した。胸が剥ぎ取られるように痛い。そして、不気味なほど静かになった。

太陽が明るい。音は聞こえない。それに、なぜ息が出来ないのだろうか?

あえぎながら息を呑んだ。そして、もう一度ゴクリ。耳は機能を再開し、後ろの車が鳴らすクラクションの音が聞こえた。

胸が痛い。心臓麻痺を起こしたのだろうか? 違う、面接用に着ていたブラウスの薄い生地にシートベルトが食い込んでいて、胸骨の上が、ひりひりする。

これは夢だ。これは夢だ。これは夢だ。

相手のドライバーは、エベレットのように恐ろしい顔つきをした年配の男性で、船乗り以上に口が悪かった。議論の余地がないほど自分に非があるときは特に、何も言ってはダメだ、という父の警告をレックスは思い出した。保険の情報を交換した。

ラッキーなことに、その事故は小さいショッピングモールの駐車場に入る入り口から一メートルも離れていないところで起こった。駐車スペースまでその小さい車を押していくに足りる体力はあった。

ただ、面接の時間を三○分過ぎていて、ゴムタイヤのにおいが洋服に染みついている。

ひとブロック先にあるSPZのビルまで、レックスはゆっくり走った——ハイヒールでできる限り早く、よろけながら——ガラスのドアを勢いよく通リ抜けて、空調の効いた中へ入り、受付デスクに倒れこんだ。「レックス・坂井です。遅れましたが、面接に来ました」

受付嬢の代わりに警備員がデスクに座っていて、冷静な表情を向けた。キーを二、三回叩くと、ミニプリンターからレックスの情報が入ったカードがブーンと音を立てて出てきて、そのIDタグが彼女に渡された。

「ホールをまっすぐ行って、左に曲がり、C12番会議室で待っていてください」

レックスは空いているドアの中をチラチラ見ながら、通路をすっ飛んで行った。誰もいない大きなオフィスが二部屋、会議室が二部屋あった。角を左に曲がった。

「ちょっと!」

何か温かい——いや、何か熱いものが前ではねた。レックスはかがんだが、遅すぎた——下着の中までポタポタ垂れている。

コーヒーだった。においからすると、とても濃いコーヒー。白いブラウス全体にかかり、細身のスカートにも縦方向の細い線が入っている。

厚化粧の女がにらんでいた。「前見て歩きなさいよ、自業自得だわ」

ムカつく! 「もう少しぜい肉が少なければ、ぶつからなかったんですけどね」

声が出ないあえぎ声をあげるように、その女性は鮮やかな赤紫色の唇を開け、甲高いうめき声をあげながら、プリプリと去っていった。レックスは、その女性がオフィスの中へスタスタと歩いて行き、ドアをバタンと閉めるのを見ながら、洋服に飛びはねたコーヒーにスチームミルクをかけられたように熱くなっていた。

トイレのドアはまだ過ぎていないので、スタッフラウンジが見えるまで歩いた——あのコーヒーは多分そこから来たものだろう。ペーパータオルを数枚つかみ、C12番会議室へと急いだ。

待っている間に、洋服のシミを軽く叩いた。一〇分。二○分。

どうしたのだろう?

受付デスクまで戻った。別の警備員がカウンターの後ろに座っている。

「二○分前に着きまして、別の警備員さんにC12番会議室に行くよう言われたんですが、どなたもいらっしゃいません」

「お名前は?」

レックスは自分の名札を指さした。

警備員はそれをコンピュータに入力している。「ああ、坂井さん、D22番会議室の間違いです。みなさんあなたをお待ちですよ」

レックスはヒステリックに叫びたいのをぐっと耐えた。「どこですか?」

「階段を上がって右に進み、左側二番目のドアです」

この忌々しい細身のスカートでは、階段を一段飛ばしに登ることはできない。熱くなり、息を切らして会議室に入った。三組の目が彼女を見つめていた。

少し白髪が入った年配の紳士が受話器を置いた。「警備員に別の会議室に行けと言われたそうだね」声の調子から、レックスのことも警備員のことも信じていないように思われた。

「申し訳ありません」(息切れ)「最初の(——息切れ)——警備員さんが(息切れ、ゼーゼー)」

「気にしなくていいよ」長細い顔の中年男性が、席を指してレックスを促し、その白髪の男性と、若いそわそわしている男性を紹介した。「君の履歴書のコピーを取ってないんだけど、持ってきてますか?」

「はい、もちろんです ——」レックスは革のフォリオを開き、つかんだ——

一枚だけ。他のコピーはどこへ行ったのか?

うちのプリンターだ。急いで家を出たので、忘れてしまったのだった。「あの……一枚しか持ってませんでした」

そわそわした男はあきれた表情をした。

なめらかなプラスチックの肘掛けに手を置いて、レックスは椅子に腰掛けた——

(うっ、何これ)

肘掛け全体が、糊とバターにはさまれた十字架のように何かベタベタ、ぬるぬるしていて、それが今、レックスの手のひらを覆っている。

これは短すぎるか、長すぎる面接になりそうだ。

***

電子書籍
アメリカKindle
日本Kindle
Apple Books
Kobo/Rakuten
Google Play
印刷本
アメリカAmazon
日本Amazon

Comments

Popular Posts

No Cold Bums toilet seat cover

Captain's Log, Stardate 08.22.2008 I actually wrote out my pattern! I was getting a lot of hits on my infamous toilet seat cover , and I wanted to make a new one with “improvements,” so I paid attention and wrote things down as I made the new one. This was originally based off the Potty Mouth toilet cover , but I altered it to fit over the seat instead of the lid. Yarn: any worsted weight yarn, about 120 yards (this is a really tight number, I used exactly 118 yards. My suggestion is to make sure you have about 130 yards.) I suggest using acrylic yarn because you’re going to be washing this often. Needle: I used US 8, but you can use whatever needle size is recommended by the yarn you’re using. Gauge: Not that important. Mine was 4 sts/1 inch in garter stitch. 6 buttons (I used some leftover shell buttons I had in my stash) tapestry needle Crochet hook (optional) Cover: Using a provisional cast on, cast on 12 stitches. Work in garter st until liner measures

Toilet seat cover

Captain’s Log, Supplemental Update August 2008: I wrote up the pattern for this with "improvements"! Here's the link to my No Cold Bums toilet seat cover ! Okay, remember a few days ago I was complaining about the cold toilet seat in my bathroom? Well, I decided to knit a seat cover. Not a lid cover, but a seat cover. I went online and couldn’t find anything for the seat, just one pattern for the lid by Feminitz.com . However, I took her pattern for the inside edge of the lid cover and modified it to make a seat cover. Here it is! It’s really ugly stitch-wise because originally I made it too small and had to extend it a couple inches on each side. I figured I’d be the one staring at it, so who cared if the extension wasn’t perfectly invisible? I used acrylic yarn since, well, that’s what I had, and also because it’s easy to wash. I’ll probably have to wash this cover every week or so, but it’s easy to take off—I made ties which you can see near the back of the seat. And

Rules, rules, rules

Captain's Log, Stardate 09.09.2009 Well, I have discovered that I need to comply with California law in order to do my book giveaways. Who knew there were so many rules? It doesn’t really affect you guys much, except that I can no longer mail the books internationally . Sorry, guys, but I really don’t relish spending any time in prison. Here’s the new rules, effective for any give away on this blog, in my newsletter , or on my website after September 9th, 2009: Disclaimer: 1. No purchase necessary to enter any give aways given on this blog (http://camys-loft.blogspot.com/), in my newsletter (http://groups.yahoo.com/group/Camys_Loft), or on my website (http://www.camytang.com/). The give away will end on the date stated in the posting. The opportunity to play may be affected by local ability to access the Internet at any particular time. The odds of winning depend upon the number of participants. 2. Open to all readers, 18 years or older who are legally allowed to participate in su

Sneak peek: Camy’s Kickstarter rewards

This Kickstarter is going to be awesome! I’ve been planning rewards that’ll knock your socks off! Don’t know what Kickstarter is? Check out this blog post about my Kickstarter. I posted a description of the rewards (and pictures) on Patreon. Click here to check out the Kickstarter rewards! You can Follow my Kickstarter to be notified when it’s launched, and I’ll also announce in my newsletter when it’s live. Follow Camy’s Kickstarter here

Speed reading

Captain’s Log, Stardate 05.04.2007 I totally want to learn to speed read. My friend Georgiana found a website and posted a few tips on her blog: Speed Reading 101 If I could speed read, I could read so many more books than I do now! I think my biggest problem is sub-vocalizing my words. I don’t think I’ve EVER not done it. I don’t know if I’d be able to not do it. If that makes any sense whatsoever. Anybody have tips?

「戌年」連載小説 第11章

キャミー・タング著「戌年」連載小説 プロのドッグトレーナーであるマリ・ムトウは、厄年を迎えている。 犬小屋と訓練所の改築をしながら、いつも不服そうにしている家族と同居することになった。母と姉に言わせれば、犬の毛とよだれかけにまみれる仕事は、家族にとって恥ずべきものだという。彼女は元カレを説得し、数ヶ月間犬を預かってもらうことにした。しかし、彼の兄は、数週間前に彼女が誤って車に追突した、怒り狂ったセキュリティ専門家であることが判明する。 アシュウィン・ケイトウは十分な問題を抱えている。叔母が玄関先に現れ、同居を希望している。彼は彼女にすべてを借りているので、断ることができません。母親が家を出て行った後、ネルおばさんはアシュウィンと弟を引き取り、愛のあるキリスト教の家庭で育てた。しかも、弟のダスティもアパートを追い出され、居場所を求めている。しかし、彼は犬を飼っている。そして、その犬の飼い主は誰だと思いますか? しかし、旧友でオアフ島のノースショアでデイスパを経営する私立探偵のエディサ・ゲレロから依頼を受ける。マリの施設で奇妙な破壊行為があり、3年前に失踪したエディサの妹の財布を発見する。エディサはマリが危険な目に遭っているのではと心配する。警備の専門家であるアシュウィンがすでにマリを知っていることを知ったエディサは、忙しい若い女性を密かに監視することを彼に依頼する。 アシュウィンは、活発でのんびりとしたドッグトレーナーに不本意ながら惹かれていく。彼女は、幸せそうな母親を思い出させる。その母親の裏切りによって、彼は人と距離を置くようになったのだ。マリは、アシュウィンの冷たい外見を見抜き、彼が家族に忠実な男であることを認める。彼は、彼女のキャリア選択を批判するだけの母親や姉とは違う。 マリのバラバラな家庭とアシュウィンのバラバラな家庭の中で、過去を隠そうとする人たちから、彼らの周りに危険が迫ってくるようになる。彼らは、影で動く秘密に光を当てることができるのか? 過去に発表されたパートへのリンクはこちら。 *** 第11章 - タビー猫、黒猫、灰色と茶色の縞猫 彼女の母親は何かを摂取したに違いない。何を摂取したかはわからないが、代謝が急激に上がり、まるで神経質なリスのようになった。マリには、過去数日間に母親が家全体を掃除させた理由

Favorite chocolate?

Captain's Log, Stardate 04.22.2008 Lately I’ve been on this chocolate kick. Normally, I’m not a huge chocoholic like Captain Caffeine. I enjoy chocolate, but if given a choice, I’ll usually choose a fruit or custard/creamy dessert over a triple decadence chocolate layer cake or a chocolate-lovers’ downfall brownie. But lately, I’ve been eating dark chocolate squares. I think it started when I went into Joseph Schmidt gourmet chocolate shop in Santana Row. We’d gotten Joseph Schmidt truffles for Christmas, and they’d been fabulous—I can honestly say that they were as good as DeBrand truffles (author Colleen Coble’s favorite). So when I saw the brick and mortar shop in Santana Row, I went in immediately. Inside, this man was buying up stacks—and I kid you not, stacks —of the Joseph Schmidt Belgian Dark Chocolate bars. He raved about them, said they were terrific. A cashier was restocking the display case the man had cleaned out, and I snagged a bar. “I’ve got to try one, after watc

Tabi socks, part deux

Captain's Log, Stardate 07.25.2008 (If you're on Ravelry, friend me! I'm camytang.) I made tabi socks again! (At the bottom of the pattern is the calculation for the toe split if you're not using the same weight yarn that I did for this pattern (fingering). I also give an example from when I used worsted weight yarn with this pattern.) I used Opal yarn, Petticoat colorway. It’s a finer yarn than my last pair of tabi socks, so I altered the pattern a bit. Okay, so here’s my first foray into giving a knitting pattern. Camy’s top-down Tabi Socks I’m assuming you already know the basics of knitting socks. If you’re a beginner, here are some great tutorials: Socks 101 How to Knit Socks The Sock Knitter’s Companion A video of turning the heel Sock Knitting Tips Yarn: I have used both fingering weight and worsted weight yarn with this pattern. You just change the number of cast on stitches according to your gauge and the circumference of your ankle. Th

Frogs

I know I blogged about this on my Writing Diary Blog , but I don’t think I blogged about this here. I read a few writing and productivity books, and I’ve been trying to form better daily habits. The problem is that my self-discipline is very bad. As in, embarrassingly bad. One of my goals has been to form a better writing habit. Since I’m a full-time writer, I already write every day, but I think there are things I can do to tweak my schedule so that I can be able to focus better when I write. I tend to get distracted by the thought of things I need to do that day which I haven’t done yet. I don’t know why my brain is like this, but I haven’t been able to break this tendency. So for example, while I’m writing, I’ll suddenly think about the fact that today’s the day when I need to change the bathroom towels, or mop the kitchen floor, or change the bedsheets. It’ll distract me for a few moments before I tell myself I’ll do it later and I need to focus on writing now. Then a few

Hello 2014!

I LOVE New Year’s Resolutions. I know lots of you hate them but I LOVE making them. I hardly ever fulfill them but it’s still fun making them because the whole year is new and filled with possibility. Last year, I was upset to get sidelined by plantar fasciitis so that I couldn’t run the Honolulu Marathon in December as I’d planned. My head and spirit weren’t in a good place for much of last year, which affected my work, and to cope, I slipped back into bad eating habits while I was under deadline for books. I gained 5-8 pounds over the year and felt like a gigantic blob sitting in my work chair. My New Year’s Resolution is to lose 30 pounds and train for the Honolulu Marathon in December 2014! I want to stop snacking while I work because I’ve gotten used to having something in my mouth as I’m typing, and I don’t think that’s a good thing. Instead, I’d like to get up from my work, have a snack at the table, and then return to my work. I actually started my resolution early and re